質問

音大生が聞かれがちな質問とその巧い返し方

一般企業の採用試験を受けた先輩が、面接で何度か「せっかく音楽大学に入ったのに、なぜ音楽とは関係ない就職先を選んだの?」と聞かれてイラッとした、と言っていました。質問の意図は会社によって違うのでしょうが、“音大生が聞かれがち”な質問を教えてください。またその巧い返し方についても知りたいです。

(音楽学部3年/マスキング)
大内孝夫

その会社の仕事に対する本気度が確かめられている

 本当ですね。何度も聞かれれば、イラっとしますよね。そのお気持ち、よくわかります。でも、そこは大人になりましょう。社会人になると、嫌なお客様でも他のお客様と同じように接しなければなりません。その準備練習と思って臨むことです。

 面接官がこのような質問を発するのは、本当に音楽を仕事にしなくていいのか、つまり本気でその会社の仕事に取り組む気があるのかを知りたいからだと思いますが、時には興味本位だったり、からかい半分だったり、ということもあるようです。音大への偏見がある面接官もいるのが現実ですが、そんな企業はこちらから願い下げです。多くの企業は音大生かどうか、ではなく、人物本位で採用しています。
 とはいえ、そのような企業でもこの質問をされることは多くあります。それは就職して社会人になる覚悟、今までとは音楽との接し方が変わる覚悟があるかを確認するためです。
「音楽を真剣に学んできた経験は必ず仕事にも活かせるはず。私の人生に音楽は不可欠ではあるが、だからといってそれを職業にする必要があるとは考えていない」
「音大で音楽はやりつくしたので、社会人になってからは自立できる仕事をしたい」
「自分は音楽以外に●●が得意なので、仕事ではそれを活かしたい」
「音大で真剣に演奏家を目指したが、残念ながら今の自分のポジションではプロにはなれない。自立する道として一般の企業に就職することにした」
など、自分が本気で仕事をする覚悟を示す回答をするといいのではないでしょうか。

 音大生がよく聞かれる質問は、ほぼこの質問に集約されますが、そこからさらに突っ込んで、「音楽を諦めていいの?」「ホントに音楽をやめられるの?」などというものも多いようです。そのような場合には「音楽を諦める(やめる)のではなく、これからは趣味や人生の楽しみとして音楽と向き合いたい」などと回答すればいいのではないでしょうか。

(2018.1.22)

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