音楽教室講師に向いてない? 転職すべき?

一般大学の音楽専攻を卒業し、○○○音楽教室で講師をして4年目なのですが、今年に入ってから退会者が相次ぎ生徒さんが3人だけになってしまいました。私はこの仕事に向いていないのではないかと思い転職も考えたのですが、他の仕事に興味がもてません。どうしたらいいでしょうか?(すみません、『「音楽教室の経営」塾』も読みましたが踏ん切りつかずに相談させていただきました)

(音楽教室講師4年目:Cis)

二通りのアドバイスをします

 Cisさんが現在置かれている状況が十分わからず、一概に「こうすべき」とお伝えするのは難しいので、二つの場合に分けてアドバイスしたいと思います。

 まず、ご両親などからの支援が受けられ、経済的に余裕があって音楽教室講師を続けられる場合です。
 なぜ退会したのか――今からでも退会者や保護者の方にうかがって原因を究明すべきです。それによって、至らなかった点が見つかったならばしっかり直しましょう。「生徒の退会が相次いだのは、自分が講師に向いていないからではないか」とお考えのようですが、やり方が悪ければ、向き不向きとは関係なく生徒は退会していくと思います。
 また、主宰者の先生または教室の責任者の方に、その教室で自分が果たせる役割を聞き、教える以外の仕事にも積極的に関わるといいと思います。
 具体的には、生徒募集のためにチラシ配りをする、体験レッスンを積極的に担当する、他の先生のレッスンのサポートや代替レッスンを積極的に行う、などです。生徒が少なくなっても、何とか教室のためになろうという気持ちが伝われば、信頼され、新たに任される生徒も増えるのではないでしょうか。
 『「音楽教室の経営」塾』でも繰り返しお伝えしていますが、自分にとっての「顧客」は何も生徒ばかりではありません。そして、「顧客にとっての価値」を考え、それを満たしてあげることが、顧客獲得の近道です。「勤務する教室も顧客」と考えれば、生徒が減って困っているのは、何もあなただけではありません。

 次に経済的に困まっていて、すぐにでもある程度の収入が必要な場合です。
 その場合は、企業への就活を行って、就職のめどが立ったらいったん音楽教室の講師を辞めて、採用してくれる企業で働くことをお勧めします。
 これは必ずしも「音楽教室の講師を諦めろ」、と言っている訳ではありません『「音楽教室の経営」塾』P.94〜101でもお伝えしている通り、一般企業に勤めて接客術や集客術、ITスキルなどを学んで、改めて講師をしたり音楽教室を開業する、という道もあります。

 最後にひとことアドバイスです。
 仕事には、確かに向き不向きや興味のあるなしがあるかもしれません。でも私の経験から言わせていただければ100%向いている仕事というのはまずありませんし、はじめは興味が持てなくても、頑張って取り組んでいくうちに面白くなる仕事というのもあるものです。
 多くの人が、ある程度の妥協というか、どこかで折り合いをつけながら働いているのではないでしょうか。少し厳しい言い方かもしれませんが、「生きていく=収入を得る」ためにはある程度の我慢も必要です。

(2017.11.30)

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