ホワイト企業の探し方を知りたい

これから就活を始めます。あまり高望みをするつもりはないのですが、ブラック企業だけは避けたいと思っています。求人票や求人広告、会社案内を見てもわからないし、一見優良企業のようでも内情は……という話もよく聞きます。ホワイト企業(?)の探し方を教えてください。

(音大3年生/白スニーカー)

数字で比較を。ただ、ホワイトならよいというわけでもない

 就活用の会社パンフレットや企業説明会は、実質企業の宣伝の場のようになっていますので、これらで企業の実態をつかむのは困難です。とても難しい問題ですね。
 「うちは営業といっても、しっかり先輩がサポートしてくれる」、「残業はそんなにない。予め申し出があれば、その日は残業せずに帰れる」などと説明を受けて入社してみたら、「いきなり〇〇市全域を担当させられ、毎日20件以上訪問させられている」、「残業がない、なんて嘘で毎日3時間くらいがサービス残業になっている」などという話は枚挙に暇がありません。

 私が就活生によく言うのは、「会社の説明を鵜呑みにするな」ということです。それには、数字で他社と比較してみる」、「いいことずくめの話ばかりする会社は信じない」という態度で臨むことが必要です。
 例えば過去5年で売上高が2倍になった会社で、その間に従業員数が1、2割しか増えていなければ、その会社の労働環境は厳しくなっている可能性が高いと思います。
 あるいは同じ業界の他社と比較して、従業員1人当たりの売上高(=年間売上高/従業員数)が極端に高ければ、何か問題がありそうです。逆に極端に低いと、初任給は同じ水準でも、将来のお給料の伸びは期待しにくいと思います。

 あと、ホワイトであればいいか、というとそれも考えモノです。
 例えば「うちは残業を一切させない」という会社があったとします。昇進や昇格は、実績で評価されますから、これでは「楽器練習は、全員1日1時間以上してはいけない」というルールで、実技試験などで競わされるのと同じです。これではもともと能力のある人や要領のいい人しか昇進、昇格、昇給の機会が得られませんよね。
 もちろん過度の残業を強いる会社は要注意ですが、残業を否定する会社では、元々の能力が高い天才肌の人にはいいかもしれませんが、私のように手が遅く、要領が悪くても時間をかけて努力することで成果をあげるタイプの人間が、仕事で天才肌の人に勝つのは不可能です。そうなると居心地が悪い気がします。また、企業同士は激しく競争しています。よほど能力の高い人ばかり集まっている会社でない限り、残業ゼロで生き残っていくのは難しいはずです。

 以上、申し上げた基本を押さえたうえで、大学のキャリアセンターや就職課には卒業した先輩たちのデータが多くありますので、相談してみるといいと思います。

(2017.11.30)

【 閉じる】