映画音楽などの作曲家になりたい

映画音楽などが好きで、坂本龍一さんや久石譲さんのような作曲家に憧れています。特に上手ではありませんがピアノを習っていて吹奏楽部にも入っていますが、特に作曲の勉強などはしていません。どんな勉強をすればいいのでしょうか。

(中学2年:ゴン)

さまざまな知識や経験、そして情熱が重要

 いいですね。ぜひ坂本龍一さんや久石譲さんを目指して頑張りましょう! 確か久石譲さんは、中学時代、吹奏楽やっていたと思います。また、久石さんは違うかもしれませんが、最初から作曲家を目指していたわけではなく、作曲家になる場合も多いようです。坂本龍一さんも、質問者さんの世代では“作曲家”のイメージが強いかもしれませんが、私の世代ですと、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)やテクノポップのミュージシャンのイメージが濃厚です。
 なぜこんなことを言うかというと、作曲家になるには作曲の勉強だけではなく、音楽に関するさまざまな知識や経験が必要ではないかな、と思うからです。私の周りにいる作曲家の方々で、作曲1本で生活が成り立っているのはごくごくわずかな方だけです。

 特に重要なのは、クラシックなどの基礎を学ぶとともに、クラシック以外の音楽もたくさん聴く必要がある、ということではないでしょうか。物語・映像と関連した音楽をつくるには、映画や映像作品への造詣を深めるため、それらの作品をたくさん観る必要もありますね。また、いまや作曲はキーボードやPCで作る時代なので、それらのスキルや知識も身につけておいたほうがいいでしょう。
 これらの学びのヒントは各音楽大学が開催しているオープンキャンパスにあるかもしれません。中学生でも参加できますので、積極的に各音大を巡って、作曲に関する話を聞いてみてはいかがでしょう。 それと、せっかく吹奏学部に所属しているなら、自分の部の編成に合わせた編曲に積極的に取り組むといいでしょう。あと、コードはしっかり勉強しておきたいところです。作曲や編曲では必須な割に、音大で学ぶ機会が少ない、という話を複数の方から聞いたことがあります。

 なお、作曲家になるための勉強方法ですが、高校生くらいから音大の作曲科の先生に付いて習うのはひとつの方法だと思います。ただ、それで習得できるのは作曲の基礎理論ですので、人に感動を与えられる作曲家になるためには、どんなクライアント(作曲の依頼者)の要請にも応えられる、時代の空気を読み取れる、などの資質が必要だと思います。それには作曲が大好きで、研究熱心、チャレンジ精神旺盛であることが何より大切ではないでしょうか。
 今からどんどん作曲して発表の機会を作り、コンクールなどの機会があれば積極的に応募するなど、自らどんどん活動していくことだと思います。人生を切り拓くのは情熱です。頑張ってください!

(2017.10.19)

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