業種によって離職率は違うの?

親や先輩から「離職率の低い会社のほうが安心」と言われています。業種によって離職率に違いはあるものですか?

(芸術学部2年/スサノオ)

違いはあるが、個別の会社状況や自分のライフスタイルとの一致も重要

 業種による離職率の違いはあるようです。しかも、業種によって、かなり差が大きいのが現実です。
 今年9月に厚生労働省より公表された平成26年3月大学卒の卒業3年後の平均業種別離職率は、32.2%です。この数字は毎年発表されていますが、大きな変動はなく、毎年だいたい3人にひとりが卒業後3年以内に離職していることになります。3年後離職率が高い順に宿泊業・飲食サービス業50.2%、生活関連サービス・娯楽業46.3%、教育・学習支援事業45.4%、小売業38.6%、医療・福祉37.6%となっています。一方、離職率が低い業種は、低い順に電気・ガス・熱供給・水道業9.7%、鉱業・採石業・砂利採取業11.9%、製造業20.0%、金融・保険業21.8%、情報通信業26.6%となっています。高いまたは低い上位5業種は、昨年の発表結果と同じです。
 私が就職指導を行っている肌感覚でも、だいたいこの結果に近い印象があります。ランキング上位の業種では、勤務の不規則さで体調を崩すケースや営業がきつい、などの声が聞こえて来ることが多く、高成長業種では大量採用、大量離職の傾向がうかがえます。
 このように業種によるバラツキが大きいのが実情ですが、「社風」といわれるように、業種ばかりでなく、ぜひ個別の会社の状況を調べるよう心掛けてください。個別企業の労働実態に関する情報がどこにあるか、職場の雰囲気の見極め方、会社説明会の話はどこまで信じていいか、などについては、『目からウロコの就活術』Lesson3で解説しています。特に「3 自分が思い描くライフスタイルとの一致」(P.152〜162)は、ぜひお読みいただければと思います。

(2017.10.19)

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