教育実習は就活に不利?

両親から中学・高校の教員免許を取得することを条件に音大受験の許しをもらい、音大に入りました。ただ、教員になる気はなく一般企業就職を考えています。教育実習は6月の予定なのですが、教育実習は「就活に不利」という話と、「企業は配慮してくれるので大丈夫」、という話がありますが、実際のところはどうなんでしょうか?

(音楽学部3年:EN)

日程調整が難しく「不利」となることが多い

 現在の就活スケジュールは、特に大企業や人気企業志望の教員免許取得希望者にとっては非常に不利な状況にあり、とても問題だと思っていますが、残念ながら「就活に不利」となることが多いのが実情です。
 私の大学でも、現在4年生の就活で「教育実習の日程ともモロ被りで、メガバンクの面接を辞退せざるを得なかった」という事例が報告されています。特に大企業、人気企業ではその傾向が強く、例えば6月1日からの10日間で採用の大方を決めてしまうなど短期決戦となりがちです。
 その日程は企業や職種で異なりますが、6月1日の内々定解禁に照準を合わせた日程ですので教育実習と重なる場合は、たとえエントリーシートなどでの書類審査が通っていても、面接を受けられないことになります。

 一方、企業はまったく配慮していないかというとそういうわけではありません。ただ、短期決戦ですので、例えば面接日を6月3日と指定してきて、その日都合がつかない場合は前後の数日に変更する配慮はしてくれることもありますが、教育実習期間は通常2〜3週間という長丁場。土日も含めて就活をしないよう指導している大学もあり、この程度の企業側の配慮では面接が受けられなくなることが多いのが実情のようです。
 さらに悪いことに、教育実習は近年特に5、6月に集中する傾向が強まっているようです。

 以上はあくまで大企業や人気企業に就職したい場合に特に顕著な傾向です。幸い今は“売り手市場”で人材集めに苦労している企業も多くあり、そのような企業では教育実習期間中も待ってくれたり、7月以降も採用活動を行ったりしています。ですから、大企業や人気企業にこだわらない場合は大きな不利になることはないと思います。
 もしあなたが人気企業や大企業に入りたいという希望を強く持っているのであれば、教育実習は大きな足かせになる可能性があります。ご両親に私のこの回答をお見せするなどして、ご理解をいただいたうえで教員免許取得は断念し、就活に専念することを検討してはいかがでしょう。

(2017.7.28)

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