好きなことを仕事にするか、趣味にするか

「好きなことを仕事にしろ」と言う人が多いのですが、僕は逆に、あまり忙しくない安定した仕事について趣味(読書やクラシック鑑賞)の時間を充実させたいと思っています。どっちが正しいんでしょうか?

(文学部2年:しーらそー)

価値観は千差万別。10年後を想像してみては?

 進路選択に、「これが正解!」というのはありません。大切なのは進んだ道を後になって後悔せず、納得できるか、ということです。その際注意が必要なのは、人間の価値観というものは本人の成長や周囲の環境変化でどんどん変わっていく可能性が高いことでしょうか。

 例えば、「あまり忙しくない安定した仕事について趣味(読書やクラシック鑑賞)の時間を充実」させることができたとして、10年か20年後に上司は10歳年下でも気にならないか、ということです。そういう状況になっても、後悔しない自信があればそれでいいと思います。また地位だけではなく、収入面でも同じように1日8時間なり10時間働いて1000万もらう人がいる中で、自分は300万しかもらえなくても趣味を優先してよかったと思えるか、ということだと思います。
 忙しくないよりは忙しい仕事、安定した仕事よりは革新性のある仕事の方が出世は早く、お給料も高いのが一般的だと思いますので、そこをご自分でどう考えるかですね。

 なお、「好きなことを仕事にしろ」と言う人が多いそうですが、私個人としては必ずしも「好きなこと」や「趣味」を仕事にするのがいいことだとは思っていません。仕事にしてしまうと「好きなこと」が「好きなこと」ではなくなったり、「趣味」が「趣味」ではなくなったりするからです。
 また、いくら自分が価値を感じて「好きなこと」や「趣味」になったことでも、それはあくまで「自分にとっての価値」で、「お客さまにとっての価値」ではありません。お客さまは「お客様にとっての価値」を感じないとおカネを払いませんから、自分の「好きなこと」や自分の「趣味」ではなかなか生計を立てられる収入につながらないことが多いのです。この点については、『目からウロコの就活術』P.158〜160をご参照いただければと思います。

(2017.6.22)

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