音楽事務所で働きたいのですが…

演奏会の主催・企画をしたり、海外アーティストを招聘するような音楽事務所で働きたいと思っています。狭き門だというのは知っているのですが、そもそも募集をしているのでしょうか。

(音大声楽専攻2年:ソラマメ)

「音楽が好き」なだけの新卒には難しい

 確かに狭き門ですね。
 音楽事務所と聞いて、みなさんがイメージしやすいのはアーティストの管理を行うマネジャー(いわゆる付き人)かもしれませんね。でも、その他に全体統括・企画担当、経理・総務・人事担当といった一般の会社にもある仕事の他、著作権管理担当、原盤供給契約や広告・出演契約を行う法務・契約担当、広報担当、マーケティング担当、営業担当などさまざまな仕事があります。大企業と違って少人数ですが仕事の範囲は広いので、ひとりで何役もこなせる人材であることがまずは必須の業界です。ですから、少し厳しい言い方かもしれませんが、「音楽が好き」というだけではなかなか採用されることはありません。
 採用されている人をみていると、法律やマーケティング、会計などに強い、全体を取りまとめるプロジェクト・マネジメント力がある、などの得意分野を持ちながら、各部署と緊密に連携が取れるコミュニケーション力もある、といった多能型人材です。このような人材は新卒ではなかなかいませんので、正社員になれるのは長くこの業界で契約社員やアルバイトで働いていた既卒の方や別の業界でITや法律などの専門分野を身に付けた転職組、というのが一般的な傾向です。
 ただ、この業界で契約社員やアルバイトとして働いても正社員になれる保証がないどころか、なれない人の方が圧倒的に多いのが現実。一旦音楽とは関係のない一般の企業や法律事務所、税理士事務所などで働いて専門性を身に付け、中途採用で応募した方が受かりやすいかもしれませんね。

(2016.11.15)

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