教員採用試験後に就活スタートで間に合う?

教員志望です。来年、教員採用試験を受ける予定なのですが、受からなかった場合、教員になる夢はあきらめ一般企業に就職したいと思っています。教員採用試験後に就活をスタートしても間に合いますか? また、企業は教員採用試験に落ちた学生をどう見るのでしょうか?

(教育学部3年:ハイ丼)

企業選択の余地がとても少なくなります

 「間に合うか」「間に合わないか」という意味では間に合いますが、「十分間に合うか」と言われると十分ではありません。企業選択の余地がとても少なくなるからです。
 例えば東京都の今年度の教員採用試験の合格発表日は、一次試験が8月8日、二次試験が10月14日でした(日程は自治体によって異なります)。一次試験で明らかに不合格だと思う場合を除いて、二次試験の合格発表まで教員採用試験の勉強は続くことになりますが、多くの企業は10月1日に内定式を終えています。そういう意味では、就活生に人気の高い企業の採用試験はほぼすべて終了していると考えられます。
 ただ、昨今の就活は「売り手市場」と言われ、企業側がなかなか必要な人材を確保できていない状況にありますので、中小企業を中心に現在(11月)でも活発な採用活動が行われています。「後期就活」支援のサイトも登場するくらいですし、実際に現段階でも就職活動を行っている学生はいます。
 ですから、ご自分の中で何を優先して考えるかが重要ですね。あくまで「教員になりたい」という思いを優先するならば、大企業・人気企業に勤めることは断念せざるをえないでしょうし、さまざまな企業を回ったうえで納得のいく企業を選びたいなら、教員採用試験はあきらめるほうが賢明だと思います。
 両方納得のいく活動がしたい! というお気持ちはよくわかりますが、残念ながらそのような仕組みになっていないのが現実の姿です。
 また、企業は教員採用試験に落ちた学生をどう見るか、については、面接官によって温度差はあると思いますが、色眼鏡で見る人は少ないと思います。だいたいそういうことを気にしているのは学生の方で、面接官が気にしているのは「うちの会社に適した人材か否か」、「仕事ができるようになりそうか否か」です。
 ただ、なぜ教員をあきらめて就活するのだろう? と就活に切り替えた動機には関心を持つかもしれません。「経済的事情からあと1年余分な負担を親にかけさせたくない」「落ちたのは自分が教員に向いていない証拠。頭を切り替えて方向転換することにした」などと、落ちたことに負い目を感じずに、堂々と答えるといいと思います。

(2016.11.15)

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