小6でソナチネ。ピアノの先生になるには?

子どもが「ピアノの先生になりたい」と言っているのですが、際立った才能があるわけではなく特に努力もしていません。小6でソナチネに入ったのですが1カ月たっても先に進みません。どの位のレベルになれば音大に入れたり、ピアノの先生になれるかなど教えていただけないでしょうか

(小学6年生の母:りらっく)

「いいピアノの先生=演奏がうまい人」というわけではない

 私は音楽の専門家ではないので、音大職員や音大卒業生からうかがった話も交えて回答させていただきます。
 音大を目指す生徒のレベルの幅は大きいようで、小6でソナチネのレベルでも、その後の努力次第で音大に進学する例は多くあるようです。ただ、ピアノ科を目指す生徒であれば、ベートーヴェン、モーツァルトのソナタやショパンのワルツなどを弾くレベルにあることが多いようです。その意味では今後かなり頑張りが必要かもしれませんね。
 音大の入試ですが、武蔵野音楽大学ピアノ専攻の29年度入試要項を見ますと、実技試験で以下を暗譜で弾く必要があります。
  ・ショパンのエチュードから1曲
  ・バッハの平均律クラヴィーア曲集から1曲あるいはベートーヴェンなどのソナタ(第1楽章または終楽章)から1曲
  ・指定の20名の作曲家の作品から5〜10分程度で演奏できる任意の曲(複数曲可。ソナタからの楽章や組曲からの抜粋も可)
 このほかに、ソルフェージュと楽典、国語、英語、面接の試験もあります。
 また、先生になるレベルですが、これは一概には言えません。じつは世の中には音大を卒業していないピアノの先生も多く、必ずしも「いいピアノの先生=演奏がうまい人」というわけではないようです。というのも音楽教室を開くには、何か特別な資格が必要なわけではありませんので、音大を出たり、ヤマハなどのグレードを取得しなくても、個人で開くことができます。幼児教育科などを出ていて子供の扱いに慣れている、子供から人気がある先生などは、幼児に特化した音楽教室で音大生よりうまく経営している場合も多いようです。
 質問への回答からは外れますが、回答を書いていて改めて音大生ってすごいな! と思いました。私立の雄、早稲田や慶應でも入試科目は3〜4科目。それと比べ遥かに重い試験内容です。準備に何年も掛かりそうなことが、私でも見て取れます。音大受験は思いつきや付け焼刃の学習ではまず通用しそうもありません。だから、私が書いた本のタイトルではありませんが、『「音大卒」は武器になる』のでしょうね。

(2016.10.11)

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