演奏家志望でない場合の音大進学

高校の吹奏楽部でフルートを吹いています。できれば音大に入って本格的に勉強してみたいのですが、プロの演奏家になりたいわけでもなく、その後の進路が心配です。やはり一般大学を目指したほうがよいでしょうか?

特色のない大学より音大が有利

 ぜひ音楽大学でフルートを学んでみてはいかがでしょう? 何も大学で学ぶものと進路は必ず連動しなければならないものではありませんし、どのような学問や芸術であれ、その中にはさまざまな仕事に関係する多くの学びがあります。
そしてどうせ学ぶなら、興味のあるものを学んだ方が学びやすいのではないでしょうか。関心のないものを深く学ぼうとしても体の拒否反応の方が強いはずで、それでは良い学びはできません。大学時代は学びたいことを思い切って学んでみることをお勧めします。その先に、その道で才能が開花すればそのまま進めばいいですし、自分はその道では勝てないと思えば別の道に進めばいいのです。
 音楽に限らず、経済学、法学、商学、文学、美術――さまざまな学部・学科がありますが、その専門家になる人はごく一部。これまで音楽学部だけが「せっかく音大に入ったのだから音楽の道に」と思われていたことの方が不思議なくらいです。
ぜひ音楽での学びを通じて素晴らしい人格形成、人間力アップを図ってください。そうすればさまざまな道が開けてきます。
 あと、特色のない一般大学に行ってもそのほうがかえって就職には不安がつきまとうと思います。就活生は50万人以上いますが、人気企業上位100社の求人数はせいぜい3万人弱。東大早慶、旧帝大などの有力大学の学生数で4万人。多くの学生がこの数の中に埋没します(『目からウロコの就活術』p135−137参照)。それなら音楽大学などで専門分野にしっかり向き合った方が企業に対してもアピールできる人材になれると思います。

(2016.6.20)

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