目からウロコの就活術・キャリアQ&A
大内孝夫
就活に関するQ&A厳選は本書に収載!
Q.インターンシップには行ったほうがいいですか?
Q.外資系ってどうですか?
Q.OB訪問はしたほうがいいですか?
Q.就活に資格は必要ですか?
Q.業界(業種)はどうやって絞ればいいですか?
Q.就活サイトはどこを使えばいいですか? その他のおすすめサイトは?
Q.初任給より重要な30代、40代のお給料。どうやって調べればいいですか?
Q.財務データは重要ですか? どのように見ればいいですか?
Q.学業やアルバイトで忙しくて就活準備する時間がない。優先順位は?
Q.他の学生がやっていない就活準備でお勧めなのは?
Q.人気企業に採用されるコツは?
Q.不採用となる学生の特徴は?
Q.学歴や容姿に自信がない場合は?
Q.面接やグループディスカッションでは、何が重視されますか?
Q.面接で「最後に質問は?」と言われたら何か聞いたほうがいいですか?
Q.企業に入ったら出世を目指さなければなりませんか?
Q.やっぱり先生は本音では大企業が良いと思っているのですか?
Q.希望企業に採用されなかった場合、どうすればいいですか?
Q.希望企業で不採用。就職浪人や就職留年も考えたいのですが……
Q.複数の企業から「内定」! どのような基準で行き先を決めればいいですか?

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業種によって離職率は違うの?

親や先輩から「離職率の低い会社のほうが安心」と言われています。業種によって離職率に違いはあるものですか?

(芸術学部2年/スサノオ)

違いはあるが、個別の会社状況や
自分のライフスタイルとの一致も重要

 業種による離職率の違いはあるようです。しかも、業種によって、かなり差が大きいのが現実です。
 今年9月に厚生労働省より公表された平成26年3月大学卒の卒業3年後の平均業種別離職率は、32.2%です。この数字は毎年発表されていますが、大きな変動はなく、毎年だいたい3人にひとりが卒業後3年以内に離職していることになります。3年後離職率が高い順に宿泊業・飲食サービス業50.2%、生活関連サービス・娯楽業46.3%、教育・学習支援事業45.4%、小売業38.6%、医療・福祉37.6%となっています。一方、離職率が低い業種は、低い順に電気・ガス・熱供給・水道業9.7%、鉱業・採石業・砂利採取業11.9%、製造業20.0%、金融・保険業21.8%、情報通信業26.6%となっています。高いまたは低い上位5業種は、昨年の発表結果と同じです。
 私が就職指導を行っている肌感覚でも、だいたいこの結果に近い印象があります。ランキング上位の業種では、勤務の不規則さで体調を崩すケースや営業がきつい、などの声が聞こえて来ることが多く、高成長業種では大量採用、大量離職の傾向がうかがえます。
 このように業種によるバラツキが大きいのが実情ですが、「社風」といわれるように、業種ばかりでなく、ぜひ個別の会社の状況を調べるよう心掛けてください。個別企業の労働実態に関する情報がどこにあるか、職場の雰囲気の見極め方、会社説明会の話はどこまで信じていいか、などについては、『目からウロコの就活術』Lesson3で解説しています。特に「3 自分が思い描くライフスタイルとの一致」(P.152〜162)は、ぜひお読みいただければと思います。

(2017.10.19)



期間限定でクラシック関連の仕事をしてみたい

実家暮らしの地方国立大生です。家が小さな会社を経営していて、ゆくゆくは私が後を継がなければならないのですが、まだ親も元気ですし、一度は一人暮らしをしてみるべきだと思い、卒業後は東京に行ってバイトでも何でもよいのでクラシック音楽に関われる仕事をしてみたいと思っています。4〜5年限定、一人暮らしができる最低限の給料でいいのですが、どんな仕事がおすすめですか?

(人文学部4年:の〜ちん)

募集人員が多めのアルバイトが一般的ですが…

 地方の学生の方からは、これに近い質問を多く受けます。
 もちろん、東京で生活をするかしないか、どう生活するかは質問者さん次第です。東京でクラシックに関係する仕事としてすぐに思いつくのは、音楽之友社さんのような出版社、そして音楽事務所やレーベルなどの事務の仕事かもしれませんが、これらはアルバイトといってもそもそも募集人員が少ないのでかなりの難関です。そのため、比較的募集の多い楽器店やCDショップの販売員、ホールのチケットもぎりなどのアルバイトが一般的です。「ネットTAM」、「一般財団法人 地域創造」などのアートマネジメント系の求人情報をこまめにチェックしてエントリーするといいと思います。
 なお、「好きなことができるのはあと4〜5年なのだから」と自分がやりたいことを優先する、というのもひとつの考え方ですが、4〜5年先を見据えてその時に役立つような生活を東京でする、という方が将来のためになる気がします。
 具体例として、ゆくゆくは実家のお寺を継ぐ予定の学生が、臨時免許を取得して幼稚園に勤務し、その間に幼稚園教諭の免許を取得した例がありました。これは、ご実家のお寺に幼稚園が併設されているため、将来その幼稚園の運営に役立つだろう、との考えに基づくものです。このように、将来につながる経験をしておくと、いざ地元に戻った時、スムーズな生活の切り替えができるように思います。
 質問者さんの場合、一度親元を離れて一人暮らしをしてみる、というのはひとつのチャレンジだと思います。その際、ご自分がお好きなことをするか、ご実家の会社経営に役立つ仕事なり勉強をするか、そこは考えどころですね。

(2017.10.19)

アラフォーで音楽講師を目指していますが…

子育てが一段落ついたので、再び働きたいと思っています。子育て中、ほとんど楽器にさわる機会はなかったのですが、昔取った杵柄で音楽を教える仕事をしたいと考え、先生の『「音楽教室の経営」塾』をはじめさまざまな本を読んだりして準備中です。結婚前は一般企業の営業職でバリバリ働いていたので、コミュニケーション能力に問題はないはずですし、子供の扱いにも慣れています。ただ、ブランクがあるので演奏は大したことないですし、業界事情にも疎い。音楽教室の新米講師として落第点をつけられないか?などと考え、どうも積極的に行動できずにいます。どうしたものか、いいアドバイスをください。

(元音大生:アラフォー主婦)

不安が大きければ、まずは既存の教室の講師を

 私としては質問者さんのような方に、ぜひ音楽教室にチャレンジして頂きたいと考えています。音楽教室は「自分が演奏する場」ではなく、「生徒を教える場」です。長いブランクがあっても、指導法をしっかり学び、持ち前のコミュニケーション能力を活かすことで講師になることは十分可能だと思います。
 音楽教室講師になるにはさまざまな不安があるようで、先日、『「音楽教室の経営」塾』をテキストに、「生徒が集まる!音楽教室作り」セミナーを開いた際には、音大卒ではないことにコンプレックスを感じ悩んでいる方が参加されていました。音大卒業していなければ、生徒が集まらないのではないか、との不安があったようです。
 その方は、私の本を熟読されており、SWOT分析をしっかりされているのには大変驚きました。そのSWOT分析をもとに2人で話していると、色々なタイプの音楽教室が考えられることがわかり、大変喜んでいただけました。自分の強みを正しく認識し、機会にうまく活かせば自分の目指すべき音楽教室がかなり具体的にイメージでき、そのための資金集めや生徒集めのマーケティングにも現実味を持たせることができます。
 セミナーでもお伝えしたのですが、営業力の弱い先生が多いのが現実です。ご質問者の営業職経験はすごい強みで、これさえあればブランクなど簡単に吹き飛ばせます。それに、じつは子育て経験も大きな武器になるようです。これも私のセミナーでのことですが、参加者から、子育て経験を上手く生徒募集に繋げた事例発表がありました。
 いただいた文面から、内部環境(ご自身の強みや課題)はすでに分析できているようですから、あとは外部環境をよく調査・分析していけば、必ず生徒が集まる音楽教室作りは可能です。
 その際、あわてて開業するよりは、しっかり準備を整えて、ぜひ素敵な音楽教室を開いてください。特にブランクがあり、不安も大きいと思いますので、まずは指導法や教本、運営方法を学ぶため、しばらく既存の教室の講師を経験してみてはいかがでしょうか。それと、「音楽教室は音楽を教えるところ」と思い込むと失敗するかもしれませんよ。謎解きのようですが、この際、しっかり考えてみてください。

(2017.10.19)

映画音楽などの作曲家になりたい

映画音楽などが好きで、坂本龍一さんや久石譲さんのような作曲家に憧れています。特に上手ではありませんがピアノを習っていて吹奏楽部にも入っていますが、特に作曲の勉強などはしていません。どんな勉強をすればいいのでしょうか。

(中学2年:ゴン)

さまざまな知識や経験、そして情熱が重要

 いいですね。ぜひ坂本龍一さんや久石譲さんを目指して頑張りましょう! 確か久石譲さんは、中学時代、吹奏楽やっていたと思います。また、久石さんは違うかもしれませんが、最初から作曲家を目指していたわけではなく、作曲家になる場合も多いようです。坂本龍一さんも、質問者さんの世代では“作曲家”のイメージが強いかもしれませんが、私の世代ですと、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)やテクノポップのミュージシャンのイメージが濃厚です。
 なぜこんなことを言うかというと、作曲家になるには作曲の勉強だけではなく、音楽に関するさまざまな知識や経験が必要ではないかな、と思うからです。私の周りにいる作曲家の方々で、作曲1本で生活が成り立っているのはごくごくわずかな方だけです。

 特に重要なのは、クラシックなどの基礎を学ぶとともに、クラシック以外の音楽もたくさん聴く必要がある、ということではないでしょうか。物語・映像と関連した音楽をつくるには、映画や映像作品への造詣を深めるため、それらの作品をたくさん観る必要もありますね。また、いまや作曲はキーボードやPCで作る時代なので、それらのスキルや知識も身につけておいたほうがいいでしょう。
 これらの学びのヒントは各音楽大学が開催しているオープンキャンパスにあるかもしれません。中学生でも参加できますので、積極的に各音大を巡って、作曲に関する話を聞いてみてはいかがでしょう。 それと、せっかく吹奏学部に所属しているなら、自分の部の編成に合わせた編曲に積極的に取り組むといいでしょう。あと、コードはしっかり勉強しておきたいところです。作曲や編曲では必須な割に、音大で学ぶ機会が少ない、という話を複数の方から聞いたことがあります。

 なお、作曲家になるための勉強方法ですが、高校生くらいから音大の作曲科の先生に付いて習うのはひとつの方法だと思います。ただ、それで習得できるのは作曲の基礎理論ですので、人に感動を与えられる作曲家になるためには、どんなクライアント(作曲の依頼者)の要請にも応えられる、時代の空気を読み取れる、などの資質が必要だと思います。それには作曲が大好きで、研究熱心、チャレンジ精神旺盛であることが何より大切ではないでしょうか。
 今からどんどん作曲して発表の機会を作り、コンクールなどの機会があれば積極的に応募するなど、自らどんどん活動していくことだと思います。人生を切り拓くのは情熱です。頑張ってください!

(2017.10.19)


<Profile>
大内孝夫
1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。証券部次長、仙台営業部副部長、いわき支店長などを歴任。2013年より武蔵野音楽大学に勤務し、現在、就職課主任兼会計学/キャリアデザイン講師。日本証券アナリスト協会検定会員。宅建士(資格取得)。 著作に『「音楽教室の経営」塾』´◆◆悄峅斬臑粥疉雋錙廚砲靴晋汽瓮バンク支店長が贈る!大学就職課発!!目からウロコの就活術』(ともに弊社刊)のほか、『「音大卒」は武器になる』『「音大卒」の戦い方』(ともにヤマハミュージックメディア)、『金融証券用語辞典』(銀行研修社、共同執筆人)、『3日でわかる<銀行>業界』(日経HR、執筆協力スタッフ)など。現在、日経HR社「キャリアと就活 日経HR Labo」にて就活のトピックスを題材にコラムを連載執筆中。


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